前回のコラムでは、「糖尿病治療の基本は食事」であることをお伝えしました。
では実際に、「自分は1日にどれくらい食べてもよいのでしょうか?」
この質問をよく受けます。
実は、必要なエネルギー量は簡単に計算できます。
まずは適正体重を知ることから始めましょう。
① 身長を記入しましょう
身長( )cm
② 適正体重を計算します
適正体重(kg)= 身長(m)× 身長(m)×22
例)170cmの方なら
1.70 × 1.70 × 22 = 約64kg
あなたの適正体重
( )kg
※現在の体重ではなく、「健康的な体重」を基準に計算します。
③ 1日に必要なエネルギー量を計算します
適正体重 × 活動量(kcal/kg)
デスクワーク中心・あまり運動しない方
- 適正体重 × 25~30 kcal
立ち仕事が多い方
- 適正体重 × 30~35 kcal
肉体労働や運動量が多い方
- 適正体重 × 35 kcal以上
あなたの1日の目安
約( )kcal/日
この数字は、「できるだけ近づけたい目標」です。毎日ぴったり同じにする必要はありませんが、「今日は食べ過ぎたかな」「今日は少し控えめだったかな」と振り返る目安になります。
最近では、「あすけん」などの食事記録アプリを使えば、食べたものを入力するだけで摂取カロリーや栄養バランスを簡単に確認できます。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば数分で記録できるようになります。
糖尿病の治療では、「何を食べるか」だけでなく、「どれくらい食べるか」を知ることも非常に重要です。
薬を追加する前に、まずはご自身の食事量を知ることから始めてみませんか。食事を見直すだけでHbA1cが改善し、薬を増やさずに済む方も少なくありません。
毎日の小さな積み重ねが、5年後、10年後の健康につながります。まずは、ご自身の適正体重と1日に必要なカロリーを知ることから始めてみましょう。