健康診断や採血で
「TSH」「FT4」「FT3」
という項目を見て、
「これは何だろう?」
と思ったことはありませんか?
実はこの3つを見ることで、甲状腺が元気に働いているかどうかが分かります。
甲状腺は「車のエンジン」
甲状腺は首の前にある小さな臓器ですが、
体全体の代謝を調節するエンジンのような役割があります。
エンジンが回りすぎると
- 動悸
- 汗が多い
- 体重減少
などが起こります。
逆にエンジンが弱くなると
- 疲れやすい
- 寒がり
- むくみ
- 体重増加
などの症状が出ます。
TSHは「アクセル」
ここが患者さんに一番伝えたいポイントです。
TSHは脳(下垂体)が出しているホルモンで、
甲状腺に
「もっと働いて!」
と命令する役目です。
つまり
TSHはアクセルです。
FT4は「エンジンの回転数」
FT4は実際に甲状腺から出ているホルモンです。
つまり
今どれくらいエンジンが回っているか
を表します。
当院では、甲状腺のスクリーニングではまずTSHとFT4を測定しています。
この2つだけでも、多くの甲状腺疾患を見つけることができます。
FT3は?
FT3はFT4が体の中で変化してできる、より活性の強いホルモンです。
普段のスクリーニングでは必ずしも必要ではありませんが、
バセドウ病など甲状腺機能亢進症が疑われる場合には重要な情報になります。
例えると…
車で例えると
🚗 TSH=アクセルを踏む力
🚗 FT4=エンジンの回転数
🚗 FT3=タイヤに伝わる実際のパワー
アクセルを強く踏んでいるのにエンジンが回らないなら、甲状腺の働きが低下している可能性があります。
逆にアクセルをほとんど踏んでいないのにエンジンが勢いよく回っているなら、甲状腺が働きすぎている可能性があります。
だからTSHとFT4を測ります
当院では、甲状腺の異常が疑われる場合や健康診断で気になる所見があった場合には、
まずTSHとFT4を測定します。
この2つの組み合わせで、甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症の多くを見つけることができます。
必要に応じて、
- FT3
- 抗体検査(TRAb、抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体など)
- 甲状腺エコー
を追加し、原因まで詳しく調べていきます。