「インスリンが必要と言われてしまった……」「毎日注射する生活はきついな。」
糖尿病の患者さんから、このような不安の声をよくお聞きします。
これまでインスリン治療は、「毎日決まった時間に注射をするもの」というイメージが一般的でした。
しかし近年、週に1回の注射で効果が持続する持効型インスリン『アウィクリ®』が登場し、インスリン治療の選択肢が大きく広がりました。
週1回インスリンのメリット
① 週1回の注射でよい
最大の特徴は、1週間に1回の注射で血糖値を安定させることができる点です。
毎日注射する必要がなくなることで、
- 注射への負担が減る
- 仕事や旅行の予定が立てやすい
- 治療を続けやすい
といったメリットが期待できます。
② インスリン治療を始めるハードルが低くなる
「インスリン」と聞くと、
「1日に何回も注射しなければならない」
というイメージを持つ方が少なくありません。
しかし、週1回のインスリンであれば、心理的な負担は大きく軽減されます。
インスリンは決して「最後の手段」ではありません。
早い段階で適切に使用することで、疲れてしまった膵臓を休ませ、良好な血糖コントロールにつながることがあります。
③ 注射の痛みは思ったより少ない
当院では、34Gのナノパスニードル®という非常に細い針を使用しています。
針の太さはわずか約0.18mm程度で、多くの患者さんが
「思ったより痛くない」「これなら続けられそう」
と話されています。
ただし、すべての方に適しているわけではありません
便利な治療ですが、すべての患者さんに適応があるわけではありません。
週1回インスリンが適しているかどうかを判断するためには、患者さんご自身のインスリン分泌能を評価することが重要です。
当院では、血液検査(Cペプチドなど)を用いて、現在どの程度ご自身のインスリンが分泌されているかを評価した上で、治療方針を決定しています。
インスリンがほとんど分泌されていない場合には、毎日のインスリン治療や強化療法が必要になることもあります。
当院からのメッセージ
インスリンは「怖い治療」ではありません。
適切なタイミングで導入することで、血糖値を改善し、将来の合併症を予防する大きな助けになります。
「飲み薬だけでは血糖値が下がらない」「インスリンを勧められたけれど不安がある」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
患者さん一人ひとりの生活スタイルや病状に合わせて、最適な治療法を一緒に考えていきます。